資産運用というと株式や投資信託などがまず頭に思い浮かびます。
どの銘柄をいつ買う(売る)か、その判断に時間を費やしがちですが、自分が何にどれだけ投資しているかを比率で管理することはとても大切です。
リスクを分散することが分散投資
たとえば銀行の円定期預金、国内株式、投資信託、個人向け国債などいくつかの商品に分散したつもりであっても、実はこれは会社でいえば1社への集中投資。
全てが円資産なので日本という会社が破綻すれば共倒れです。
現在、我が家の資産もほとんどが円資産です。
海外資産は米国インデックス投資信託とMMF、それと少しのドルを保有していますが、不動産を含めると圧倒的に円の比率が高くなっています。
日本は島国で地震も多いですし、なんといっても借金の額はGDPの2倍以上!世界の中でもダントツ1位!
なので、将来的には最低でも同じくらいの比率で海外資産を組み入れたいと考えています。
海外資産、たとえば米ドルを保有するときの選択肢としては外貨預金、MMFなどがあります。
イドがMMFを買ったのは2011年頃、円高局面で米ドルが80円台のときでした。
このとき外貨預金ではなくMMFを選んだのは、手数料の安さと株式のようにいつでも売買できる手軽さが理由でした。
FXのメリットは意外と多い
もう一つ外貨を対象とする商品としてFXがあります。
FXと聞くとなんとなく怖いというイメージがありますが、しっかりリスク管理さえすれば、実は外貨預金、MMFよりも多くのメリットがあります。
まず、外貨預金やMMFに比べ、取引手数料が断然安いことです。
また、MMFでは為替レートは1日に1回しか変更されませんが、FXはリアルタイムで売買が可能です。
さらに、万が一FX業者が倒産しても預けた証拠金は全額保護されますが、銀行が破綻した場合に外貨預金は保護の対象にはなりません。
このようにFXは上手に活用すればとても魅力的な商品といえます。
FX=怖いという理由の一つは、レバレッジをかけすぎて大きな損失を出す可能性があるためです。
しかし、レバレッジを効かせることで運用益を上げられるというのもまたFXの優れた特徴でもあります。
言い換えれば、自分でリスクをコントロールすることができるのです。
たとえば、レバレッジ1倍で米ドルを買えば、それは取引手数料が安く、いつでも売買が可能な外貨預金を買うのと変わりありません。
外貨預金とFXの運用利回りと取引手数料を比較
・外貨預金
米ドル1年定期金利は0.6%、手数料は4銭(片道)(2020年4月26日現在、住信SBIネット銀行)
・FX
現在、FXのスワップ金利は、新型コロナの影響で多くのFX業者が固定スプレッドを休止しています。たとえば、DMM.com証券では米ドル10,000通貨あたり1日2円(4月27日現在)となっていますが、仮に休止前の35円程度で計算すればレバレッジ1倍で年間約1.2%の利回りとなります。また、実質的な手数料であるスプレッドも0.2銭と外貨預金に比べはるかに安いことがわかります。
イドの米ドル投資は将来起こるかもしれない円の暴落による超円安に対するリスクヘッジの意味合いが強いので、何を選ぶかより米ドルを持つこと自体が目的なのですが、コストは安く利回りは高いに越したことはありません。